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唐突ですが「ご無沙汰です。」...

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唐突ですが「ご無沙汰です。」...

三連休で時間があったので、久しぶりにBLOGに向かいました。試合観戦は続けてますが、諸般の理由でBLOGはとんと、ご無沙汰でした。
しかし、最近の対戦相手は良く名古屋を研究してます。

今シーズンの名古屋の攻撃がサイドに拘っている(隔たっている)のは、周知の事実です。
現代サッカー、特に前線からのプレスが厳しくなり、なかなか前を向いて攻撃できないと言う近年のサッカー傾向からは、四方八方からボールを狙われる中央より、180度の視界をケアすれば済むサイドを起点に攻撃を組み立てることは、必要不可欠と言えます。
世間の認識で「名古屋のサッカーが良い」と言われるのは、こうした流行に即したモダンな戦術をベースにしている、しかも徹底しているからに他ならないでしょう。

サイド攻撃と言えば、大雑把に2通りのパターンが考えられます。
一つは、個人のスピードやテクニックによる『突破』で、いま一つが、パス交換での『崩し』となるでしょう。最終的には、中央へのクロスを狙いとしているものですが、シュートに至るパターンとしてはクロスだけでなく、相手にクロスを意識させておいてから中に切れ込むパターンやアーリークロスからの落としを狙う、相手が手薄な逆サイドに展開する、といったパターンなどが考えられます。特に、パス交換で崩す方法では、コンビネーション次第で色々なバリエーションも考えられ、列記すればキリがないほど・・・・。

その中で、名古屋のサイド攻撃はパス交換による『崩し』がメインとなっています。無論、マギヌンや小川等が個人技で突破していくシーンも見かけますが、戦術的にはバリエーションの一つと捉えて良いでしょう。←個人的にはドリブル突破は大好きですが…。

こうしたサイド攻撃を阻止する方法として、総論で言えば、サイドの守備に人手を割き『数的優位な状況を作らせない』ことが肝心です。ただ、サイドにばかり選手を配置すれば中央に広大なスペースを与えることになりますし、単にシステムや布陣の問題だけではないでしょう。

肝心なのは、サイド攻撃の起点となるポジション(DFやDMF)へのチェーシングを徹底し相手に自由にパスを出させない&ドリブルやキープをさせないこと、あるいは、仮にサイドで1対1になったとしても、周囲がカバーリングできるようにコンパクトな陣形を維持すること、になります。


ここ数試合で名古屋は『勝ちきれない』状況に直面しています。
課題は、守備面で相手リスタート時のゾーンの間隙、中盤でゾーンを破られた時のカバーリングの遅れ(集中力)、などでしょうが、攻撃面では、ひとえに、このサイド攻撃への守備対策を打ち破ることになるでしょう。

相手に疲れが出る試合終盤では、前述した前線からのチェーシングやカバーリングも緩慢になり、一定程度、狙いとするサイド攻撃が機能することもあります。
ただ、気候的に終盤まで動けるようになってきた昨今では、シーズン成績(上位は優勝、下位は残留)を意識した中でのモチベーションのアップと相俟って、終了のホイッスルが鳴るまで献身的に走り続ける対戦相手が多くなりつつあり、非常に厄介と言えます。

相手のチェーシングへの一般的な対策として
大雑把に言えば、
~粟縫蹈鵐哀棔璽襪鯑譟∩蠎蝪庁謄薀ぅ鵑魏爾欧気擦特翦廚魎岷笋咾気擦襦
頻繁な素早いサイドチェンジで1対1やフリーの選手を作り、相手のカバーリングを遅らせる。
よりコンパクトな陣形と運動量でタッチ数の少ないパス交換を数多くしチェイスを避ける。
じ朕佑竜乾ープに連動した周囲の動き出しでフリーの選手を作る。
ァ紛引な)個人のドリブル突破や縦パスで、相手の陣形を崩す。
とかになるだろう。ただ、こうした方法論もバランスの問題と言え、どれが正解と言った類のものではありません。ただ、羅列した順序は、リスクマネジメントや現有の名古屋の戦力・能力から、より現実的な方法から記述したつもりです。

マギヌンが欠場してからの名古屋は、上記で言えば、主にの少ないタッチ数のパス交換を「打開策」としているように思います。
無論、サイドチェンジでも起点となっていた左SDFの阿部が徹底マークにあっているとか、ロングボールや鬼キープや単独ドリブル突破は、チーム戦術とマッチしていないとか(詳細不明)、色々あるのでしょうが、最近の試合で、攻撃が単調とか、パスミスが多いとかの評論を受けているのは、細かなパス交換に拘り過ぎているからではないか?と考えています。

今夏のEUROでスペイン代表の中盤が見せたような華麗なパス交換や、洒落たポジショニングが可能なら、はなから相手のチェーシングに苦しむことはないのでしょうが、そんな能力は今の名古屋にはありませんし、仮に今、セスク・Fやシャビが移籍してきたとしても、名古屋で出来ることは限られるのでしょう。(笑)

前述したように、打開策としては何れもリスクが伴うわけで、何事も、その場の状況や相手とのバランスです。

ロングボールを蹴れば自分達の陣形も間延びしてカウンターを受けやすくなるでしょう()。相手のコンパクトなタイトで厳しいチェイス中でのサイドチェンジはパスカットの餌食になるでしょう()。タッチ数の少ないパス交換にはミスパスが付き纏います()。「鬼」と呼べるようなキープをできる人材がいない中ではボール奪取の標的にされるでしょう()。中盤でのドリブルや縦パスの仕掛けは時に大きな成果もあるが、失敗すれば即、相手の決定機に繋がります()。

こうしたリスクの中で、状況に合せたボールホルダーの選択と、周囲がその意図を理解して動き出しすることは相当難解なプレーになります。
ただ、バリエーションのある攻撃戦術を使うことは、ある意味凝り固まった名古屋の戦術に対応するために戦略を立ててきた相手からしても、対応は難しくなるでしょう。

前線にはヨンセンと言う高さとクサビを受ける技術を持ったCFがいますし、裏に抜け出すスピードと引いて受けるテクニックを兼ね備えた玉田がいます()。相手のチェーシングが少しでも弱まればサイドチェンジも幾分容易に狙えるでしょう()。パス交換も細かく動く運動量を少しだけでも増やせば出す方も受ける方も若干の余裕が生まれミスが減るでしょう()。キープは「鬼」じゃなくても、より近い位置でサポートを早めることでリズム変化のアクセントにできるでしょう()。中盤での(DFラインからの)単独ドリブルは危ないでしょうが、カバーリングが出来る状況での縦パスは一気に相手守備網を打開する起点になるでしょう()。

ミスターやボスコをはじめとしたスタッフなら、「こんくらいのこと考えとる」でしょう。「自分達のスタイルを貫く」ことは、プロクラブとして非常に大切なことだと思いますし、愚直なまでにサイド攻撃に繋げようとするチームの姿に、これまのコロコロと戦い方を変えつつも戦績の冴えない名古屋のことを想えば、その愚直ささえも神々しく見えることさえあります。

私も、今季の優勝を望んでいる一人です。ただ仮に、今季だけ優勝して「来期以降は、また中位」では困ります。そのためにも「自分達のスタイル」は、例え「そのせいで負けた」としても、悔しさから口では戦術を罵倒したとしても、納得できると個人的は考えています。いわゆる「ドン引き」して勝ちを拾うよりは余っぽどマシと、個人的には思えるくらいです。

ミスターが言う「自分達のスタイル」が、どこまでを指すのかも定かではない中では、私のように軽率に「あれもこれもあるゾ」的なことは厳禁なのかも知れませんが、自分達のスタイルを貫くための戦術的なバリエーションは、今の苦境を打開することにも繋がりますし、来期以降も続く、否、来期は更に強まるであろう『名古屋のサイド攻撃対策』に対抗し、更に高みを目指して行く上でも、十分に考えられることです。

このショートインターバルでの戦術とコンビネーションの向上に期待しています。

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